ステップアップの経緯
初診時に「積極的にステップアップしたいか、なるべく自然にいきたいか」と希望を聞かれたと思います。短期集中で行きたかったので、積極的にステップアップする希望を伝えており、先生側からもタイミング、人工授精ともにだらだらやらず、早めに見切りをつけてのステップアップ提案をしていただきました。

仕事との両立の工夫＆苦労した思い出
ハードワークしながらの通院でしたが、このクリニックでなければ仕事との両立はできなかったと思っています。
コロナ禍を機にリモートワークができるようになり、今しかないと緊急事態宣言のさなかに初診でクリニックの門をたたいたことを懐かしく思い出します。
仕事との両立に一番不安を感じたタイミングは体外受精に進むかどうか、という時でしたが、先生からスケジュールの説明とともに仕事との両立についても背中を押してもらい、看護師さんに「始めようと思った時が始めどき」と励ましていただきました。

ホルモン補充での凍結胚移植ということでスケジュールは比較的立てやすかったですが、何度かは理想の通院日に仕事を抜けられず、採卵時の刺激スケジュール、移植時の内膜チェックスケジュールなどを変えてもらいました。
「この日来られないんです・・・」というと「ああそう」くらいの感じで次の手を考えてくださったのでありがたかったです。

「月経〇日以内」という指定のあるもののスケジュール調整は特に綱渡りでしたが、事情を理解していただいていて、あるときは子宮鏡検査のために1時間だけ会社を抜けたところ、来院からお会計まで30分で済ませていただいたり・・・。あの時は、受付の方、看護師さん、先生全員が「急いでるよね」と声をかけてくださって恐縮しきりでした、、、

参考になるかわかりませんが、銀座一丁目の駅ナカに時間貸しのワーキングブースがあり、そこからクリニックまでは2～3分で移動できます。移植前にワーキングブースで打ち合わせに出て、その後移植のために駆け足でクリニックに滑り込む・・・なんてやってました。
待合室でパソコンをカタカタやっていたこともしょっちゅう・・・
今思うといろいろ大変だったし、ご迷惑もおかけしたなと思います・・・

仕事との両立にあたって、メンタル面のアドバイス
治療で足踏みしているときは、「仕事のストレスのせいなのではないか」「やっぱり仕事を減らさないといけないのではないか」と頭をよぎることも多く辛かったです。
ただ、自分の中で「仕事と両立した事例を作って、後に続く後輩のサポートもしたい」という夢があったので、両立の困難さを感じれば感じるほど、やってやろうと思える部分もありました。
仕事との兼ね合いで、100点満点の治療ができないこともあるかもしれない（実際に、採卵時の刺激スケジュールを変えてもらったりしました）ですが、治療は70点～80点でいい、多少長引いてもいいから仕事を辞めずに続けてみよう、というスタンスで、あまり自分を責めないようにしていました。まだ年齢的にも心に少し余裕があったのかもしれません。

印象に残っていること
一度流産を経験してしまいましたが、確定診断の際に、いつもスピード診察の先生がたっぷり時間を使って、私たち夫婦の質問（半分嘆き）に耳を傾け、丁寧に答えてくださったことをよく覚えています。「私、子どもできるんでしょうか・・・」というつぶやきを「できるっしょ！大丈夫」と笑い飛ばしてもらい、聞いていた夫もだいぶ安心したようでした。