病院の選び方で思ったこと

・1つ目のクリニックは婦人科一般クリニック。もともと通院していたところ、不妊治療も出来ると医師に言われ継続して通院。しかしタイミング法を1年実施したが成功せず。卵管造影まで実施。最終的にフーナーテスト陰性が判明、転院に至った。それ以外の不妊治療的な検査は行われず。もっと早く見切りをつけるべきだった。
・2つ目は自分の勤務する大病院。呼び出しや採卵時間など配慮して頂いた。しかし不妊治療教育の機会はなく受け身の治療しか出来ないこと、研修に利用されること、2回の移植で陰性にも関わらず明確な原因・治療の提案がないことから転院を決意。利点は医療者が丁寧で採卵は麻酔がデフォルト、安全性に配慮されている環境であったこと。採卵・移植費用が格安であったこと。
・3つ目リプロダクションクリニック。
利点：初回受診で採血を行い、ビタミンDなど測定、次回受診時には問題点が判明し治療が開始出来る点。検査→結果→治療を明確に数値や結果として出してくれるため、納得して治療に臨むことが出来る。初回のオリエンテーションが必須であったり、もらえる資料から不妊治療の知識を得ることが出来る。子連れ受診不可など長期不妊治療患者に配慮した環境。
不妊治療に最適なのは、不妊治療専門クリニックだと思う。

検査治療の選択について
・早期の不育症検査
3回目の移植不成功の後不育症検査を実施。本来なら流産歴が複数回あって勧められる検査だが自主的にお願いをした。抗凝固能の異常、インスリン抵抗性異常が発見出来たため、早期に調べてよかったと思う。
・ERpeak検査
3回目移植後ズレがないことが判明。別の治療法へ踏み出せたのでよかった。
・自然周期、二段階移植の選択
ホルモン補充周期の方が平均的に良好な結果が出ているが、一部自然周期出ないと妊娠しない人がいると知り選択した。良好胚盤胞3回移植で全く着床しなかったため初期胚移植を含めた二段階移植を選択、結果的に妊娠に繋がった。不妊治療はブラックボックスへの手当たり次第のトライアルの結果だと考えている。
・伊藤病院への通院
不妊治療には低値だが、一般的には問題ない数値だった。ネットで情報を知り、甲状腺機能の結果を見て自主的に伊藤病院へ通院した。知識がなければ通院していなかったので情報収集は重要。

生活改善について
・インスリン抵抗性の改善
リプロから指導される糖質制限はかなり強固なもので、自分が糖尿病の専門であることもありケトーシスになるほどの制限に疑念を抱いた。自主的に糖尿病専門クリニックを受診し指導を受け、ゆる糖質制限を開始、2ヶ月で改善した。インスリン抵抗性改善を確認するため、ERpeakを挟み、インスリン抵抗性改善を確認した後に移植を行なったのも効果があったと考えている。
・食後2時間後の運動療法
夕食2時間後に3kmのランニングを行なった。BMI18.5へ改善。

働き方と仕事の両立
・大病院医療従事者。妊活開始時は夜勤あり。不妊治療3年目にして日勤のみに転向。上司に相談の上、リプロで病名：不妊症、業務軽減：日勤のみが望ましいとの診断書を作成してもらい職場に提出。リプロのDrには『夜勤業務が不妊に直接影響しているわけではないので、本来ならこのような診断書は書けない』とやや苦言を呈されたが、頭を下げて作成してもらった。結果的に妊娠への効果はあったと考えている。
職場は大規模な方が支援を得られやすい印象(代理のスタッフなどが確保しやすいため)。部署のスタッフの協力を得て、勤務調整、定時上がりでの受診が行えた。

費用について
・1,2つ目のクリニック・病院にて150万程度、リプロにて250万程度、トータルでクリニック卒業までに400万超、500万以内の医療費が必要であった。
・日勤フルタイムのみにしても、複数業務を行い超過勤務が多数あったため年収は50万程度しか下がらなかった
・世帯年収から不妊治療費用助成には該当せず。
・35歳で分譲マンションを購入、ペアローンを組んでいた。マンション費用はそれぞれの収入から引かれたが、夫の給与から生活費・夫の保険を、私の給与から医療費を支払い、それでもそれぞれと共有財産の貯蓄を行うことが出来た。それによりどんなオプションを提示されても迷わず選択出来る精神的余裕があった。
・不妊治療継続には経済的な問題を孕むため、仕事と両立出来たことは自分にとって本当によかった

精神的な支え
・夫が協力的だった。コロナ禍であり、リプロには夫の受診1回しか同伴できなかったが、逐一話を聞いてくれ家事も協力的であったためストレスが溜まりにくかった。
・twitterで不妊垢を作り、共に不妊治療に挑む仲間に恵まれた。不妊治療の知識がなかったため知識を充足することができ、また落ち込んでいる時に支えられた。
・仕事があったこと。人にもよると思うが、不妊治療だけに専念すると悩みすぎるタイプであるため、仕事に集中し不妊治療を忘れる時間があったり、やりがいや自己効力感を感じられたことが自分にとってはストレス軽減になった。