・クリニック通院までの経緯
2019年後半から自己タイミングを始めて半年何もなかったので、2020年初頭から通い始めました。最初はタイミング法を６回、続いて人工授精とセオリー通りでした。わたしも夫も検査で特に悪い結果はなく原因不明不妊と言われました。ちょうど治療期間中に周りが妊娠ラッシュで報告に気持ちが滅入ってしまい、人工授精を一度トライした後排卵が止まって月経周期が狂ってしまいました。
悔しくてつらくて、気持ちが先に持たなくなるのではと思い、ひとまず体外受精へ進む準備のためにオンラインでの説明会に参加しました。看護師さんには、体外に進むのであれば、まだあなたは若いから少しでも早い方がいいですよ、と後押ししていただいたのがきっかけで体外受精にトライすることにしました。(この時で通院してから９か月経過)

・実際の治療法
先生から効果がある方が多いとすすめられて、低刺激周期で採卵まで準備することになりました。クロミッド服用と、2日に一度くらい卵胞がしっかり育つまでお尻か肩にクリニックで注射を打ちます。通院のたびに採血をして、数値から卵の育ち具合をチェック。採卵2日前にはブセレキュアという点鼻薬を使用し、自己注射も一度だけ行いました。この時が一番先が見えなくて、注射も苦手なので辛かったです。

採卵は局部麻酔で、通水検査よりもわたしは痛くなかったです。採卵のたびに突かれてうっ痛いな…と感じるくらいでした。

採卵後は指定された時間に電話をかけて培養結果を確認。結果、多少成長スピードに個体差はあれど、６個採卵して１個は変性卵、ほか４個を胚盤胞まで培養ののち凍結、1個は全滅を防ぐために初期胚で凍結してもらいました。

ここから移植までは膣座薬と貼り薬、飲み薬で悪く言えば薬付けな生活で、移植日をずっと楽しみにしていました。
なるべく確率が上がるようにと、２回目の通水と膣内スクラッチをして頂きましたが、スクラッチというネーミングにめちゃくちゃビビり、そしてしっかり当日思った通り痛かったです。。。

移植の日は移植自体はすぐに終わりましたが、子宮がしっかり見えるように尿を溜めておかなくてはならず、早くから我慢しすぎてしまい少し辛かったです。移植の帰り道はお腹に今確実にいてくれているんだなとなんだか不思議な気持ちで、天気も晴れていたので空がキラキラして見えました。

判定日は移植からまず１０日後の中間・その翌週の最終で２回あり、２回とも血液検査での判定になります。ずっとここでも膣座薬と貼り薬は継続。ずっと張り替えているのでお腹がかぶれかけたのと、あまり覚えていませんが薬の料金が地味に痛かったです…膣座って毎日使う分、継続すると結構高いです。

最終の判定日にも数値的にもエコーでもお墨付きをもらい、最終判定日から1か月後くらいにようやく一年通ったクリニックを卒業することができました。

・治療中大変だったこと
当時フリーで仕事をしていたので、スケジュール調整をするのが大変でした。仕事を早めに切り上げて終わってすぐご飯も食べずにクリニックに行った日も何度もあります。
こればかりは自分の卵胞や数値の具合でいつきて欲しいかがかわるので、体外受精まで行くと通院回数も圧倒的に増えるし、どうしても仕方ないのかなと思います。
あとは当然ながらメンタルの管理が大変でした。年齢的に自然妊娠まだできるかも…という期待と、周りで私より後に結婚した子がするする妊娠していく中で、自分だけ不妊治療をしていることがすごく辛くて、泣きながら夫に気持ちを話したことも何回もあります。

・不妊治療中の気分転換
お酒はなるべく飲まないようにしていましたが、リセットしてしまった日は夫婦二人でしか行けないようなお店で外食を楽しんだりしていました。
あとは、運動が好きだったのでジムに通ったり、ハードすぎて影響があるかもと言われてやめましたがキックボクシングなど、ストレス発散できるような習い事をして楽しんでいました。


夫も寄り添って協力してくれたので、夫婦二人で妊娠することができたと実感しています。私ももうすぐ妊娠７か月になります。妊娠しても不安は尽きませんが、不妊治療の時とはまた違った気持ちで毎日過ごせていて、勇気を出して良かったと思っています。
このレポコが少しでも今悩んでいる方の後押しになりますように。